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DS220+でJpsonicを動かす (2023)

Jpsonicでは実機検証にSynology DS220+が使用されています。DS220+購入直後に記述した記事のため、NASの導入をご検討されている方に参考となる情報があるかもしれません。

Subsonicとはという2020年に書いた記事があります。ときどきAirsonicの開発をのぞきつつ、Jpsonicを本格的に開発し始めた頃に書いたものです。今は2023年ですので、3年前の記事となります。

その中に音楽サブスクのコスパについて書いています。

これはとても個人的な意見ですが、 楽曲管理のためだけに月1,000円払うのはコスパが良くない場合があります。

例えば、年間12,000円と考えるなら、もう少し出せばVPSを借りられます。
VPSは用途が音楽だけではなく他の用途にも使えます。

さらに5年で6万円と考えるなら、割と良い性能のNASを買って減価償却できます。
6万円のNASが5年きっかりで壊れるわけがないので、音楽以外にも長く使えて元を取れます。

5年で6万円の根拠は以下辺りです。ちなみに家族割1,580円の場合には5年間で94,800円になります。

  • 大学生から新卒社会人の5年で何割かは解約する
  • 減価償却費を計上するときには償却資産の耐用年数が考慮される。NASは多分5年
  • この記事書いた当時、実際に6万円もあればかなり手軽によい環境が構築できるようになっていた

この記事はご予算6万円程度のNAS環境にクローズアップをしています。ベンダーが変わっても、同程度の価格の海外ブランドであれば似たスペックになるのではないかなと思います。国産のNASになるとDTCP+/DTCP-IP等の独自機能で割高になっていたりする場合もあるので、スペックの確認が必要です。

最近のNASは凄い

近年のNASの性能向上は目覚ましく、2020年頃には既に単なるファイルサーバの枠を超え、高性能機ではアプリケーションサーバの機能を備えつつあります。管理画面はWindowsやスマホのようなコントロールパネルが完備され、標準で便利なツールや専用の連携用スマホアプリといったエコシステムを持ち、Dockerが利用可能です。

3年たった今いくつかの国内のランキングサイトで人気NASを見てみますと、Synologyの「DS220」シリーズをよく見かけます。価格.comではワンツーフィニッシュですし、他のサイトでもライターがよほど恣意的にまとめているランキングでなければエントリーされているでしょう。出現頻度が高いのは「DS220j」「DS220+」いずれかのモデルです。コロナの巣ごもり需要やテレワークの後押しもあり、日本の商圏ではSynologyのこの2モデルが売れているようです。

NASの製品分類はしばしば「個人向け」「ビジネス向け」「初級者」「中級者」といったカテゴライズをされる場合があります。とはいえビジネス向けだからといって全く別モノになるというわけでもありません。Windows 10 HomeとProの差みたいなものです。ハードディスクに物理施錠するような明らかな差異を除けば、単なる機能差スペック差と考えてよいように思います。

いわゆる「個人向け」を言い換えると 大容量のUSBスティックやら外付けハードディスクでは不便な時に必要とされるもの。単なるファイルストレージですが、常時ネットワークに繋がっているのでいつでもすぐに使えます。大容量でデータが壊れにくいので大事なデータを管理したり複数人で共有するのに使われます。あまり小難しいことはできません。DS220jはこちらに分類されます。
いわゆる「中小企業ビジネス向け」を言い換えると 高スペックにし、さらに壊れにくくさらに安定使用できるようにしたものです。昨今のNASでは仮想環境やDockerが整備されており、一昔前では家庭内LANで複数のPCをつなげたりラズパイを設置しなければできなかったことが一台でできるようになっています。個人であっても今後サブPCとして使いこなしたい、複数人で快適に使いたいような場合はこちらの製品群を見る必要があります。DS220+はこちらの分類の中で一番手頃な価格帯の製品です。
これよりハイスペックな機種もあるけれども 単純に高いNASがよいかというとケースバイケースです。そんなにハードディスクたくさん指す必要がない、そんなに爆速通信する意味がない、複数台に分割した方が良い場合がある、うるさい、電気食いすぎる等、さすがに家庭用にしてはオーバースペックな面も出てきます。製品特性を理解できる方がチョイスする製品群になってきます。

DS220jクラスでは戦えない

NASの売れ筋ランキングを見てみると、一位にDS220jがくるか、あるいはDS220jに匹敵する性能/価格の機種がくることが多いようです。つまり安いのが一番上です。ですがDS220jはメモリが最大512Mbというのが辛いです。この価格帯のNASはOSや最低限のサービスを動かすためにギリギリのスペックになります。

参考程度ですが、DS220+の場合は初期設定直後のメモリ使用量は400Mb後半でした。ext4でこれなので搭載メモリ512Mbは必要最低限にかなり近いでしょう。ウイルススキャンツールの注意書きに「512Mb以下のRAMを搭載したモデルは性能が影響を受ける場合があります」と書いてあります。ストレージとしか使えないので大事なことは他でやってねということです。基本OSは同じですが、上位モデルに比べると「使用できないソフトウェアや機能」がいくつか出てきます。

省リソースをウリにしているOSSメディアサーバをDS220j上でがんばって動作させるのも一興ですが、選択肢は狭くなります。「確かに初回起動時は軽いけど曲数を増やしたら省リソースではなかった」なんてオチもあるかもしれません。新しいプロダクトの場合、ユーザの書いたレビュー記事よりIssuesのバグ報告を見た方が有益です。いくら便利とはいえ、バックアップ目的のサーバでメモリやスレッドのバグ報告があるプロダクトを動かすのは得策ではありません。スペック的にはDS220jで良好な動作ができる高機能メディアサーバは存在しないので、機能性は割り切り大昔から存在する小さなサーバから選ぶのが限度になります。

DS220+ & Jpsonicはアリ

メディアサーバに限らず付加価値的なソフトウェアをNAS上で有効利用していくためには、DS220+あたりのスペックが最低限必要になります。

Synology標準の場合、標準のサーバとセットになるのはDS audioというアプリです。動かしていないのでわかりませんが、独自の仕様でクラサバ通信するタイプだと思います。ベンダーロックインを避けたい方はまず触らないソフトウェアです。

UPnPではMinimServerが用意されています。ただしプロプライエタリ移行しているのでライセンスがやや複雑です。仕様がきちんとしたサーバなので好感を持っていますが、日本では英語の文章が多過ぎるブロダクトはスルーされるかもしれません。

というわけで、この2つは使用せずDockerでJpsonicを使うのがいいのではないかなーとお勧めできるようになるのが目標です。Subsonic APIとUPnPが使えれば、クライアントの選択肢が格段に増えます。UPnPアプリを選ぶという記事にあるのですが、特にNASではBubbleUPnPという超有名アプリや、Hi-Fi CastといったSONYのMUSICアプリに似た雰囲気のアプリが使えます。

音楽面ではJpsonicで圧勝できると思うのですが、動画についてはまだよく見ていません。Synologyでは動画のハードウェアアクセラレーションがついている機種があるのでDS videoとの組み合わせの方が良い可能性もあります。DS220+はどうなっているのかまだよく見てません。Web上の対応機のリストにはないような気もします。

使用リソース

メモリは安いので容量増やせばOKというのが世の潮流です。無駄遣いしたりオーバーフローかますのは大罪ですが。
というわけで標準メモリ2GBを10GBまで拡張しました。3,048円高くなりましたが、DS220+を活用するならデフォです。

上述したようにDS220+は最低限の使い方でも500Mbを下回るくらいですが、DockerでAlpineベースのJpsonicイメージをひとつ起動すると1Gbを超える位でした。ほっとくと1Gb切ります。DS220+であれば、標準メモリでもJpsonicをDockerで使えそうです。128MbでPhotoshopとIllustratorを同時に動かしてた世代の方はビビルかもしれませんが、今はリソースの使い方が違うので頭を切り替える必要があります。無駄遣いは駄目ですがケチケチしすぎるとイノベーションは阻害されます。
リソースモニターだとこれくらいです。Dockerを使う方はいくつも並列させるためリソースの使用量は気になるところですが、10GB積んでおけばまだ色々できる余裕があることが分かると思います。DS220シリーズは動かすのに512Mbでかつんかつんのようですので、Dockerの推奨メモリに到達させるにはメモリ拡張が必要になるかと思います。私は互換性を重視したのでファイル システムはext4で試しましたが、Btrfsを使用する場合はもう少し多めに見積もる必要があるかもしれません。

注 : SynologyのDocker GUIのリソース表示は謎数値らしいです。コマンドでdocker statsと打った方が正確に出ます。

スキャン速度について

スキャン速度は曲数やタグの内容に影響を受けます。曲数はユーザによって千差万別ですが、フォーラムを見る限りでは、万単位になるといっぱいもってるね、という感覚です。多い方で5万曲くらいで、ほとんどのユーザがこのボーダー以下だと思います。稀に数十万曲をお持ちの方を見かけますが、かなり特殊で全体の数パーセントに満たないのではないかと思っています。

そのため、Jpsonicで配布しているDockerの設定ファイルは、ほとんどの方がデフォルトでそのまま使えるであろう10万曲程度を想定した設定になっています。標準メモリ2Gbとハードディスク4Tbで、5分のFLACが10万曲管理可能な試算です。テーブル設計の大きな変更がなければ大体このラインをキープ可能でしょう。6万円のNASがあれば大体そのくらいになるイメージです。

Jpsonicのスキャンは、v112.1.0まではとにかく正しく動作させる、SubsonicやAirsonicで見られた不具合を潰す、ということが優先されていました。以降v112.x.xでは、10万曲以上を処理するために障壁となる部分を高速化していきます。当然10万曲以下のライブラリにも恩恵はあり、数万曲程度であればより速くより安定、となることが期待されます。

当面はこの10万曲のスキャンスピードが実用範囲内が否かが焦点になります。v112.1.0時点で30分前後ですが、メモリとCPUを圧迫せずにどこまで縮められるかが勝負です。基本的にはこの価格帯のNASのスペックで実用可能な速度向上が最優先になります。

メモリは初期増設がお勧め

JpsonicのDockerイメージは、標準のDS220+のメモリで十分稼働できるよう設計されています。ですがDS220+を使いこなすのであればメモリは増設をお勧めします。日本人はつつましいので「大丈夫、そんなにメモリ買っても使わないですよ、標準で行けます」みたいなアドバイスをする優しい上級者が多いです。ハード屋さんは下限スペックを見極めるのが大事なお仕事のひとつでもありますので、それはそれで適切な見解です。

しかし。足りなくなったら足しましょう思考は美徳ですが、縮小均衡と表裏一体です。今後の家庭用NASはファイルストレージ用途だけでなく「Dockerを使って武器をインストールしていく」ようなツールとして使われる可能性があります。あるいは既にそう変質しつつあります。そう考えますとメモリは詰めるだけ積んで用途はあとで考えられるようにしておくのがよいでしょう。そのようなとんでもない進化過程をたどったツールに「携帯電話」というものがあるのですが、現代のスマホと最新のNASの造りやコンセプトには似た部分が見受けられます。

SynologyでDockerに関する情報を検索すると、残念なことに日本ではエンジニアかDocker好きの書いた記事しか出てこないのですが、海外では技術者もユーザもDocker連呼しています。後進国の日本が世界に追いついていくとすれば、潤沢なメモリを積んだDS220+クラスのNASの普及がカギになるかもしれません。

「過剰スペックかも~」と思える方は、メルカリに売るときの場合を考えると良いです。一番やりやすい購入時にメモリ増設をしておけば、売るときにDS220+[メモリ増設済み]というパワーワードが書けます。DS220jに比べるとDS220+はメモリ拡張可能で、5年~10年後でも需要が急激に落ちにくいスペックであるという点が強みです。買い手もその点を知っていて品定めするので、既に動作確認済みのメモリが増設されている売りには食指が伸びやすいです。

スペック的には、最新機種が出て一世代、二世代落ちになってもしぶとく生き残れます。それと世界的な半導体不足によりラズパイが入手困難になっており、個人向けへの出荷は危機的状況です(ラズパイの工場はPS5と同じ)。PCや車が作れないならゲーム機作ってる場合じゃないのですけれども、2020年代にはこの種の製品に空白期ができるということです。長期的に見ると、以前家庭内LANを安価な機材やラズパイで組んでいた層の住人が(あるいはそうなるはずだった次の世代の方が)、狙い目のNASに興味を持ち出すということもあり得るのかなと。半導体不足がいつ解消されるか、そもそも解消されることがあるのかは未知数ですが、この性能/価格帯の製品は緩やかな値下げはあっても、突如ゴミ値になる可能性は低いのかなと。先のことはわからないですけれども。

構成例

私の場合のDS220+の構成例です。66,056円。6万円におさまってねーじゃん!となりましたが、この3年の物価高でキッカリ1割UPの影響を受けたともいえますし、値段変動が激しいので数日見てれば6千円くらい簡単に上下するとも言えます。とはいえ人気機種を押さえておけば売価分で実質単価が下がります。えぇZ世代と言われる方々はこういう思考が得意だと伺っております。

一番影響が大きいのはハードディスクの構成だと思います。いくらで収めるかは概ねここで決まります。私の場合はすでに昔から使っているNASやら外付けHDDやらがいくつかあるので、RAIDは組まずにHDD一本で済ませています。RAID組むなら安いの2本なり、容量を落とすなりで実現可能です。それより費用対効果の高いメモリは増設前提にしておくのが良いです。

一応互換性リストとお値段を見ながら30分ほど悩んだのですが、公式推奨のものでも保証なしだったりしたので、結局のところ好みで決めています。世界最強のWD(日立)に比べるとSeagateはそれほど評判が良くないですが、5年保証なのでまぁよいかなと。国産以外のHDD使うの初めてです。運が良ければ20~30年持つものなので個体差との巡り合いみたいなとこもあると思います。

DS220+は静かというレビューもありますけれど、静かというほどでもないと思います。HDD2枚をプラスチック筐体で包みこみ、側面の「Synology」というロゴの吸気口から音を出すという、若干スピーカーチックな作りをしています。少なくとも寝室に置けるようなものではないです。

体感的には「デスクトップPC > DS220+ ≒ 金魚の水槽でエアーをコポコポ出すやつ > 蛍光灯の音」くらいで、インストール時にテーブルの上においてディスクチェックをすると、静かなおうちでは隣の部屋からでも分かるくらいの音はするかと思います。

私はLANの機器は専用のラックみたいなものでなく、家具屋で買ってきたアルミメッシュの蓋つき3段棚にまとめてしまっています。剛性と通気性が最高で、背面の一部をハサミで切り取ってコードを引き回しています。音が響きそうな木製の棚はちょっと厳しい気がします。防振パットはハサミで棚の底面サイズに切り取って敷いて使います。残った分は4等分して棚の足に敷きます。確かに振動はなくなりました。ただ数日は部屋全体が臭くなります。Amazonのレビューでも臭い臭い言われてますね。なかまー。

P.S.

イメージに近い棚を探してきました。どうやらメッシュロッカーというカテゴリーらしいです。ここに電話のモデムやらルーターやらNASやら莫大な量のACアダプターや電源タップやらをしまうと。背面のコード足すとNASがギリギリ収まらないときは背面部分を切れば入ります。当たり前ですが。

初期不良に当たりました

さて環境が整備でき、ダミーデータも用意したのでぼちぼち開発を始めようかとした矢先。気づくと電源が消え静かに死んでいました。結論としてはSynologyが新品交換してくれたのですが、付加情報として書き加えておきます。

  • DS220+の電源はLEDが点かない完全な文鎮状態で、ACアダプタのLEDはついていた。ダメ元で正規のスペアのACアダプタを購入して試すも状況変わらず
  • ネットの販売店に連絡。その代理店が設定している交換返品期間の1か月はギリギリ過ぎていた。Amazonに問い合わせるよう促される。Amazonに問い合わせたところ若干怪しいやりとりの末、対応できないと言われる。この商品は保証書つきなのですが、と伝えると正規代理店に問い合わせるよう促される。
  • というわけてASKに問い合わせ。最初にASK経由の流通品かどうかの確認があります。シリアルナンバーはミスると面倒なんでスマホで撮って、言われてないけどAmazonの領収書のPDFやらも同時に送り付ける
  • 当社流通品であることを確認しました、こちらに送ってくださいというメールがすぐきます。こちらからの送料は自己負担、あちらからの送料はあちらもちです。ASKの保証書(ハガキ)は一緒に箱に入れて送付した
  • 到着通知がASKから届き、その後Synologyに送られた後に新品交換となり、それが届くまで11日間。ASKとSynology間の対応は早いかと思います。普及機は早いのかも。新品未開封のものが送り返されACアダプタが3個になり困惑

精密機器を買うときは保証書は生命線になります。消費者庁も海外の製品を並行輸入品や個人輸入品として購入するときの注意点という喚起文を出しています。無料で新品交換できるかできないか明暗を分けるようなこともあるので、多少は高くても「正規代理店」みたいなものがおすすめです。高いというか、そっちが正規の値段なのでありまして。

「非公式のパーツを使用した場合保証が使えない場合がある」云々は、壊れ方にもよるとは思います。ひどいパーツやら最新のあまり使われてないパーツで実験するYouTuberが出てくるので、書かざるを得ない文言だとは思います。(ガチで指定パーツしか使えないとなるとさすがに・・・HDDはHDDで長めの保証期間つき製品を使いたいとか、他から載せ替えるとか、あると思うので)

HDDの提出を求めると逆に企業側のリスクになるので、修理時には通常、付属品を外して送るよう要求されます。BIOSで履歴取って回収するとか、起動中に機器情報送信するとかいう仕組みがあると話は変わりますが(Intelが一時期それやってたかも)。今時は同意を得ずにそんなことしたら逆に問題視されてしまうのではないのかなと。私の場合は大丈夫でした。非公式構成が心配な方はリモートサポートみたいなものは一切使わない、「慣らし」の期間を数か月間設けるとよいかもしれません。

DS224+もあるけれど

DS220+の後継でDS224+というのも出ていますが、違いはCPUがCeleron J4125に変わった位です。ですのでどちらでもよいとは思います。

  • 気にならない値段差であれば性能の良いDS224+を買う
  • 逆張り。みんなDS224+を買うのでDS220+の値下がりを待つ
  • だけどあまりモタモタしているとどちらも下がらないか、円安で値上がりする懸念も

買うタイミングがもし今だったとしたら、私はどちらにしていたかという話ですと。やはりDS220+を買っていたと思います。内容にもよりますが、検証機ってそんなに性能良すぎるものはダメなのですね。本番機より高性能の検証機とか意味ないですから。

DS220+を買うまではずっとVPSを使っていたのですけれど、VPSだと少しハードウェア性能が良すぎる。もちろん開発機も検証には向きません。割と入手がしやすい家庭用NASでこういったことがしやすいエントリーモデルはどれかな、という視点であれば今ならDS220+になります。

Javaする方向け情報ですが、DS220+上で30万曲を想定したJpsonicのメモリ設定の場合G1 GCが使用されます。それ以下ではSerial GCです。DS224+は4 Coreなのでコア数絞ればこれを再現できるかもしれませんが、DS220+はDual Coreなのでネイティブ検証できてしまうと。早いマシンしか知らない方が並列処理書いて遅いマシンでオーバーフローさせるなんてことはよくある話ですが。メディアサーバは古くなったマシンに突っ込んで使うという方も多いです。レガシー環境も配慮する必要があるなんて場合は検証機としてDS220+はよいかもしれません。私が今後、DS220+の限界に挑戦していくオプションをJpsonicに追加しても、SynologyのPlusシリーズであればどれでも快適に動かせるということになります。

更新履歴

v112.2.2
DS224+もでまわってきたため「DS224+もあるけれど」を追記
v112.1.5
運よく初期不良にあたったため「初期不良に当たりました」を追記
v112.1.0
「スキャン速度について」を書き換え
DS220+でJpsonicを動かす – 仮 のカテゴリを「エキスパート向け」から「インストール/起動」に移動
v112.0.0
初版
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