SubsonicとJpsonicの設定方法はほぼ同じですが、画面構成が少し異なります。
レガシーサーバと異なるのは、サーバの設定管理のほとんどはPCレスで行えるようになっているという点です。
簡単に言えば設定画面のグループを減らし、画面内の設定項目をサマリ分類し一直線に並べています。スマホでのブラウザプレイヤの常用は厳しいですが、インストール時に設定画面を使う程度の用途であればPCは不要、という程度には改善されています。
この記事では設定画面全体がどのような構成をしているか概要が記載されています。
削減された設定ページ
JpsonicとSubsonicを比較した場合、いくつかの設定ページが削除されています。ページが多いと見にくいため、必要最低限に削減しています。
- Subsonicには機能上は必要性の低いページがいくつかあり、それらはJpsonicの前身であるAirsonic時代に削除されています
- Jpsonicでは「Sonos」を削除しています
- Jpsonicではさらに使用頻度の低い「ネットテレビ/ラジオ」「共有」がデフォルトで抑制されています。使用しない限り設定ページが表示されません
サマリと追加機能マーク
Subsonicは元々の設定画面が煩雑なため、そこへ単純に多くの機能を追加すると非常に管理がしづらいものになってしまいます。
そのため既存の設定項目を含めカテゴリで分類し、サマリ表示するよう変更されています。クリックすると、そのサマリに属する設定項目が展開表示されます。
Jpsonicによって設定項目が追加されていたり、もしくは実装に変更が加えられているサマリにはが付与されています。デフォルト設定のままで使用できるよう考慮されていますが、SubsonicやAirsonicから移行された方はの項目の内容を個別に確認してみるとよいかもしれません。
よく使用されそうなサマリ以外は、初期表示では閉じた状態で表示されます。オプションで全て開いた状態にすることも可能です。
設定のヘルプ
- 「?」アイコンは、ポップアップヘルプです。項目ごとの簡単なヘルプです
- 左上にあるトグルスイッチで冗長ヘルプが表示されます。ポップアップヘルプでは足りないような少し長めの説明、一度見れば済むような概要説明が記載されています
設定ページ・サマリ一覧
v111.0.0時点で設定ページに存在しているサマリの一覧です。バージョンアップの際に設定項目が追加された場合「〇〇の設定 > 〇〇 > 〇〇 に追加」という形で告知されます。
設定ページ名 | サマリ | 機能の追加/修正の概要 |
---|---|---|
音楽フォルダ | フォルダの指定 | 順序、登録可能なフォルダ、存在チェック、統計情報の仕様が異なる |
スキャンの実行 | キャンセルが実装されている | |
除外設定 | ||
サーバの基本設定 | 言語とテーマ | デフォルトで日本語を前提としたオプションになっている。Danger Zoneの設定によっては、追加項目を表示 |
索引の設定 | 英語/日本語(五十音)と英語/日本語(子音)を切り替え可能 | |
ソートの設定 | 連番やvariousディレクトリ内のソート等が追加されている | |
検索の設定 | 検索対象を作曲者に含めるか、等 | |
抑制されているレガシー機能 | 一見何に使うか意味がわかりにくい機能やあまり使われなくなった機能は抑制されており、ここで有効化できる | |
拡張子とショートカット | ハイレゾに対応、除外するカバーアートが指定可能 | |
ウェルカムメッセージ | ||
高度な設定 | 帯域制限 | TCP/IPの送信バッファーサイズを2048-32768の間で変更可能。レガシーはデフォルト2048、Jpsonicは4096 |
メール通知の設定 | ||
LDAP認証 | ||
アカウント復旧アシスタント | ||
スキャンログ | スキャンに関する工程ごとの詳細ログヤメモリ使用量をオプションで記録可能。About > スキャンログで閲覧できる | |
Danger Zone | 運用中に切り替えが想定されていない処理の大きな変更。日本語/海外向け日本語(ローマ字)/バイパスの切り替え | |
個人設定 | 言語とテーマ | グレーやダーク、パントンカラーから色を選択可能。フォントやフォントサイズを変更可能 |
表示と演奏のオプション | Webページの外観を変更する。PC/タプレット/スマホ向けのプリセット | |
表に表示される列 | Jpsonicでは作曲者のみ追加されている。Jpsonicは一般的なプロダクトで出力項目となっているものを主に扱うため、新規項目が無暗に追加されることはない | |
追加の表示機能 | 画面項目を減らす為、一般的なアプリでは必須扱いでない表示項目はデフォルトで非表示に変更された | |
アバターアイコン | 日本仕様に変更。アイコンと意味が重複しない、意匠に武器が組み込まれていない、ジェンダーや肌の色に中立、といったものに変更 | |
音楽系SNSとの連携 | ||
アップデート通知 | ||
カスタムアイコンの変更 | ||
ユーザ | ユーザの作成と設定 | |
プレーヤ | プレーヤの設定 | ジュークボックスの削除等 |
削除とコピー | ||
UPnP | UPnPの基本設定 | UPnP仕様上問題があるためJpsonicではUPnPの全接続に対して共通のトランスコード設定を行うよう改善されている。閲覧を許可するミュージックディレクトリもここで指定可能 |
表示する項目 | 索引・フォルダ・アルバムアーティスト・シャップル等、UPnPアプリを使用するときに一番最初に表示されるトップのツリー項目を変更可能。後に表示名や項目順序の変更が追加される可能性がある | |
表示のオプション/アクセス制御 | プレイリストの公開可否を制御するオプション等 | |
トランスコーディング | 登録済みのトランスコーディング設定 | |
優先されるフォーマット | Subsonic APIはストリームのリクエスト時に優先フォーマットが指定できるが他のプロトコルではできないため、サーバで指定できる機能が追加された | |
トランスコーディング設定の復元 | ffmpegコマンドを出荷時の状態にリセットする機能 | |
トランスコーディング設定の登録 | ||
HTTP ライブストリーミング用コマンド | ||
Database | コネクションソース | JDBC URLやJNDIリソースの入力支援が追加された。Postgres高速接続用のJDBCドライバが追加された |
更新履歴
この記事を書き換えたときに以下に追記します。
- v112.0.0
- 設定ページ・サマリ一覧の「音楽フォルダ > フォルダの指定」を修正
- 設定ページ・サマリ一覧の「音楽フォルダ > その他」を削除
- 設定ページ・サマリ一覧の「Database > コネクションソース」を修正
- 設定ページ・サマリ一覧の「高度な設定 > スキャンログ」を修正
- v111.6.0
- 設定ページ・サマリ一覧の「音楽フォルダ > フォルダの指定、スキャンの実行、その他の設定」を修正
- 設定ページ・サマリ一覧の「サーバの基本設定 > 拡張子とショートカット」を修正
- 「高度な設定」から「ログの設定」が削除され「スキャンログ」が新規追加
- v111.1.0
- ハイレゾ対応に伴い「拡張子とショートカット」を修正
- v111.0.0
- 設定ページ・サマリ一覧を追加
- v109.3.0
- 設定のグルーピングとサマリ化、ヘルプの拡充、初期値やプリセットを呼び出すためのボタンが追加されたため修正
コメントはまだありません